カテゴリアンティーク、コレクション工芸品陶芸中国、朝鮮半島李朝状態やや傷や汚れあり（詳細）16世紀李朝時代中期 凛々しき蕎麦茶碗 青灰色の釉を赤斑が彩る抜群の景色 名物「夏月」の同手と思われる圧巻の逸品
室町～桃山期の日本に渡来し、時の戦国大名や茶人・豪商たちの政略道具として、また自らの権力を示す茶道具として蒐集された高麗茶碗。
本碗は桃山～江戸時代初期頃に李朝より渡来し、現代まで大切に伝世する高麗茶碗の一種「蕎麦茶碗」です。
井戸茶碗を彷彿とさせる作域を示しながらも、僅かに鉄分を含んだ砂交じりの素地にはソバカスのような黒点が斑に現れ、総体に薄く掛けられた釉はよく溶けやや青味を帯びた灰色を呈色しています。
全体の形は平らめで、高台から腰の部分が僅かに張り出し、口縁にかけてゆったりおおらかに開く蕎麦茶碗特有の姿を取り、細かな轆轤目や見込の広い鏡落ち、青灰色の釉なだれ、そして随所に現れた赤斑の窯変が抜群の景色となり見る者に感動を与えます。
高麗茶陶ならではの静かな緊張感を備えた凛々しき一碗を、どうぞお手元にてじっくりとご堪能下さい。
合箱入り。また詳細は不明では御座いますが、旧蔵者のものと思しき落款が押された箱覆いが添えられています。
是非この機会をお見逃しなく！
サイズ:
口径：約16.3cm高さ約６cm高台径：約6.3cm
状態：古いお品ですので、些細な経年疵は御座いますが、目立た傷や致命的な傷みは見受けられず、総じて良好な状態です。

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